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バランスについて雑感

ワールドクラスになるためのサッカートレーニング
ワールドクラスになるためのサッカートレーニング

 今回はバランスというテーマに沿って、自分が最近感じていることをぱらぱらと書いていこうと思います。とはいえ、大体のところは以前バドミントン・メモの記事にまとめてしまったので、少しひねくれた視線になります。例によって、東洋的トレーニングに影響されていますが、極力一般論でつづるように努力します。

 1.重心と姿勢

 バドミントンのゲームの中では、動きながらバランスをとる機会が非常に多いです。特にシングルスは、バランスを崩しあうゲームといっていいほど、繊細なバランス感覚が要求されます。

 そのバランス感覚の基盤は何かと考えたときに、重心の理解です。今どこに重心がかかっているのかを視覚情報や体感情報を使って理解することで、バランスの回復や次の動きを早くしていくことができます。

 そうした重心の感覚を磨くために、目をつぶって片足で立ったり、スタビライゼーション系のトレーニングを行ったりするわけです。細かいトレーニングについては、以前紹介したので今回は言いません。

 今回はむしろ、「いかに日常の練習の中でバランスをよくするか」について考えてみようと思います。特にフットワークのバランスについて、言及します。

 フットワークのバランスといっても、崩れるパターンは3つしかありません。

 1.スタート時(レシーブ時)
 2.移動時
 3.ストップ時(動作の切り替えし)

 簡単に傾向と対策を述べます。

 (1.スタート時)

 細かく見ていくと、フェイントに引っかかり逆に重心を移してしまうパターンと、そもそも構えの姿勢がおかしいために重心が操作できないという2つのパターンがあります。そもそもラリーをしているだけでバランスを崩している人もいますが。

 前者はそもそもフェイントに引っかからないか、反動を使って重心を戻すほかないですね。あるいは移し切る前に修正できればいいですね。

 後者は、例えば腰の位置が高すぎる、低すぎるといった場合、骨盤の傾きがおかしい場合、片方の足に体重を乗せすぎている場合があります。いずれの場合にせよ、極端に動きやすいところと動きにくいところができ、うまく外されるとバランスが崩れます。一言でいうと、毎回正しく構えればいいだけですが、案外打つたびに構えが違う人もちらほらいます。

 (2.移動時)

 これはスピードを出しすぎていて重心のコントロール能力をオーバーしている場合と、重心の上下動が激しい場合があります。前者は一定部分で仕方ないといえますが、そこまでスピードを上げる場合自体が少ない気もします。

 後者は、スタート時の姿勢の作り方を改善することと、正しいステップを覚えれば安定します。

 (3.ストップ時)

 これもスピードを出しすぎて体をコントロールできない場合がまずあります。これは時と場合によっていろいろな対処法があるので、一概には言えません。例えば、横への動きだと、左手を使ったり、スライディング気味に入ったりとかですね。このケースだと、技術がないと怪我しやすいです。

 次は、スピードに対してストップ時の足のスタンスが狭すぎる場合です。前へのランジであれ、後ろでの足の入れ替えであれ、スピードを出して止まるときは足を広げて止まります。これが狭いと、衝撃を受け止めれず体が流れてしまいます。

 最後は着地後に重心が流れるケースです。ラウンドで打ったあと、上半身が後傾していたり、ネット前で打った後、体が前に倒れている場合などが該当します。これは着地前にできるだけニュートラルにしておくことで解決します。

 ……といろいろバランスが崩れるケースと対処法について述べてきましたが、別に対症療法を覚えてほしいわけではありません。それよりは、バランスには、スピード・姿勢・重心の3つの要素が関わっていることを覚えてほしいのです。

 特に、姿勢です。構えるとき、動いているとき、止まっているとき、それぞれ自分がどう動いているのか、練習中常にとは言いませんが、せめてフットワーク中には感じてほしいと思います。どんなタイミングであれ、フットワーク時にはベターな姿勢というものがあります。それを感じながら、自分の中で修正していってみてください。

 トレーニングでバランスの能力自体は改善できますが、姿勢は改善できません。したがって、トレーニングをより生かすにはもっと姿勢に興味を持ってほしいです。そうやって感覚を鋭敏にしていくことができれば、必ずバランスはよくなると思います。

 2.中心軸

 バランスのいい選手を見ると、「この選手には軸がある」と評価したりしますよね。でも、この軸って何かと考えたときに実際のところ、定義するのが難しいです。
 漠然と、体の重心の基準なのかなとか、これを中心にして動けばいいんだろうとか考えますが、推測の域を出ません。

 個人的な意見を言うと、多分中心軸は実体として存在するんだろうなと感じます。そして、意図的にトレーニングして作れるのではないかということも思います。

 ただ、あまり適当なことは言えないので、突っ込むのは難しいです。だから、詳しい書籍を紹介して、そのあと簡単に解説するにとどめます。
 個人的なお勧めはやはり、高岡英夫さんの本ですね。トレーニング方法までちゃんと記載していますし、実際に効果が一番感じられます。

図解トレーニング 身体意識を鍛える
高岡 英夫
青春出版社
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 また、高岡さんは中心軸(センターと呼称しています)の機能、その位置を非常に正確に定義していますし、実際に選手を育てた実績もあるので、中心軸については一番信頼がおけます。

 個人的には全員に読んでもらえたらうれしいのですけど、そうはいかないのでここからは軸について、簡単に説明を加えます。

 先にも言いましたが、自分は軸は確かに存在するものだと感じます。言い換えれば、中心軸は人によってあったりなかったりではなく、訓練を積んでいけばそこにあることを発見できるものです。

 つまり何が言いたいかというと、中心軸は「多分ここらへんだろう」と適当に軸を描いて成立するものではないと考えます。人によっては感じられないかもしれませんが、どこに軸が作られるのかは、定義できるはずです。
 
 したがって、自分のイメージで軸を作るトレーニングは意味がない、ということはないかもしれませんが、少なくとも効果は薄いと思います。そこが本当に軸が作られるべき場所がどうかは分からないからです。

 そのため、書籍で勉強して実践をするか、イメージで作るのではなく、バランスや姿勢のトレーニングを積み、その中で中心軸を自分の感覚で感じればいいと思います。そして徐々にその意識を高めていく、そういう態度で軸を作るのがいいのではというが個人的な意見です。

 あとは、最近は股関節を起点とした二軸で動くという動作が流行ってますね。これも、歩行動作やランニング動作などを考えていくと、間違いなくあるものなんでしょうね。ただ、これはバランスの軸というよりは、動作の軸です。したがって、もしバドミントンに軸の理論を用いるのなら中心軸と左右の二軸を合わせて、三軸の意識が必要になります。

 ものすごーく抽象的な話になりましたが、これは理論上の話ではなく、実際上の問題なので興味があれば練習してみるといいと思います。

 3.トレーニングとバランス

 トレーニングというと強化することばかりが注目されますが、歪みを改善するという部分にも意識を払う必要があります。

 例えば、ストレッチですね。これをどういう意識で練習していますか。うちの部活に限って言うと、股関節周りを柔らかくすることばかりに意識を向けています。多分、ここが伸びると派手だからでしょうね。180度開脚できたら、目立ちますから。

 昔自分も同じように考えて、徹底的に股関節周りを柔らかくしたことがあります。あとは、歩幅を伸ばしたいと思ったんですね。結果、腰痛になりました。これは、背筋の左右差もありましたが、原因としては背中の固さがあったかと思います。

 股関節を思い切り伸展すると、背中周りの体幹も一緒に伸びます。体はつながっているのだから当たり前ですね。当時の自分は背中が固く、股関節の柔らかすぎる動きについていけなかったのでしょう。負担をかけすぎました。

 そこで学んだのは、一部の筋肉だけ極端に柔らかくしても体は歪むということです。全身の柔らかさがないと、動きとして成立しないのですね。

 だから、トレーニングでは全体のバランスをいかに良くするかに重点を置くのがいいと、現在は考えています。そう書くと、多分まんべんなくトレーニングすればいいと考える人がいるでしょうが、少し違います。

 正確に言うと、質の悪いところを集中的に鍛えるのがベターだと思います。例えば、自分は右の肩甲骨に比べて、左の肩甲骨の可動域が悪いです。ですから、右の何倍か、左側を動かすように意識します。
 あるいは、以前は右の背筋が弱かったので、そちら側を徹底的に鍛えました。背中を柔らかくしたのも、全体の質から考えて悪いと思ったからです。

 自分はこのようにトレーニングは、全身の弱いほうを多めにやっておくのがいいと思います。自分の場合、バドミントンをしていると、右側の筋肉ばかり強くなっていくので、意識的に左側を多めに鍛えています。

 だから、自分は左右同数のトレーニング・あるいは練習を少し疑っています。実際は、鍛えたほうがいいと思われるほうは状況によって異なるので、それによって回数や負荷を変えればいいのではないでしょうか。

 それがある意味、バランスのとれたやり方だと思います。


 最後に私的な要件ですが、これで当面の間に書きたいと思ったことはすべて書きました。そして、今日が夏休みの終わりなので、これからは時間と根気が許したときに、更新できればと思います。

 ここまで読んでいただきありがとうございました。

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No title

確かに股関節をイメージし始めたら動きの質も変化したように思えます。
体幹も含め鍛えていきたいポイントですね。
また、過度なストレッチはパフォーマンスを低下させるという話も聞きますが、そこもバランスよく注意したいです。

開設時から本当にお世話になってますので、またお時間がありましたら...
ひと先ずお疲れ様でした!






Re: No title

>ちくわさん

 優しい言葉をかけていただいて、助かります。何とか時間を見つけて、研究と文章化を続けられたらと思います。

 さて本題。本当にバドミントンを上達させていく過程では、「いかに体を認識するか」というのが大事なんだと思います。

 例えば股関節は自分もよく意識しますが、動かし方にもいろんなイメージがあります。例えば、骨盤ごと動かしたり、おしり側の筋肉を使ったり、膝、足首の動きと連動させたり、という感じですか。

 股関節はこんな感じでやってみると、いろんな使い方ができて楽しいですね。自分もまだ左の股関節周りが弱かったり、バドミントンの動きの中でのイメージが弱いので研究していきたいテーマの1つです。

 過度なストレッチは、自分もお勧めできませんね。実際のところ、動きの柔らかさにつながらない人のほうが多いですし。

 どちらかというと、ストレッチは体のバランスの調整とか、体に意識を通すというか、体を認識する練習というふうに自分は位置づけていますね。

 
 
 
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でぃあ

Author:でぃあ
バドミントンが好きな学生です。今は社会人のチームで活動中です。

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